2013.03.17(日曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
もしまねをされる場合は自己責任でお願いします。
って、今時自分でエンジンばらす人は少ないわな。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。

今日は日曜日で、時間が取れるからひたすら修理に励みます。(笑)

タペットバルブの組み立てです。
前回組み立てたバルブステムシールの所にモリブデングリスを吹いておいてバルブを差し込みます。
P1380075-1.jpg

次にスプリングとスプリング押さえをセット。

P1380080.jpg

バルブスプリングコンプレッサーでスプリングを押し縮めてコッターをセット。
P1380096-1.jpg

コッターがずれないようにそ〜っとバルブスプリングコンプレッサーを緩めます。
スプリング押さえの穴にコッターが入り込めば大丈夫です。

!!注意!!
バルブスプリングは非常に強力なスプリングです。
スプリングコンプレッサーでバネを圧縮している時はスプリングコンプレッサーが外れないように手荒な操作や衝撃を与えないでください。
もし外れてバネが飛ぶと非常に危険です。

ちょっとここでメカ解説
コッターでバルブを止めている仕組み。

半割れのコッターでどうやって固定されているかというと、バルブの軸にはこのような溝が作られています。
P1380083.jpg

この溝とコッターの内側の出っ張りがかみ合います。
コッターの外側はテーパー(円錐状)になっていて、ここにスプリング押さえの穴が外側から押さえ込むように入ります。

P1380089.jpg

これだけで固定されています。
スプリング押さえが下がるとコッターが外れてしまうのですが、バルブスプリングにより常にコッターが締まる方向に押さえつけられているので外れることはありません。
エンジン内部ではこんな感じでセットされています。
P1380092.jpg

ちなみにバルブスプリングはバネの巻き方が一定ではなくて、狭く巻いている側と荒く巻いている側があり、荒く巻いている側がコッター側になります。
上下を間違えないように気をつけて組みます。

次にロッカーアームの取り付け。
EF型エンジンはロッカーアームのシャフトごとセットできるようになっています。
きちんとはめ込んでボルトを締めるだけ。簡単です。(^▽^喜)
規定トルクで締めようとするとヘッドが動いちゃってなかなか上手く締まりません。
P1380100.jpg

でも、ヘッドを整備するためのヘッドスタンドなんて持ってません。
そこで、段ボールでガスケットもどきを作っておかわりエンジンに仮止めします。

P1380105.jpg
これで規定トルクで締めることができました。

この後はバルブとロッカーアームのすき間の調整です。
この時はカムを回す必要があるのでヘッドをそのまま置いての作業はできません。
カムを回した時にバルブが出てきちゃうからなんです。
この問題もおかわりエンジンスタンドで解決。(笑)

シックネスゲージ(隙間ゲージ)という道具を使って調整します。
いろいろな厚みのステンレスの板をまとめた物ですが各厚さが正確に作られています。
P1380109.jpg

EF型エンジンで12バルブの場合は冷間(エンジンが冷えている時)のすき間が吸気側0.20mm、排気側0.30mmとなっていますからシックネスゲージ(隙間ゲージ)の0.20と0.30の板を使います。

調整はきつくもなく、緩くもなくスムーズに入るように調整します。

と、言うことで今回はここまで。調整の仕方は次回にしますね。



太陽光発電の普及
2013.03.16.(土曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
もしまねをされる場合は自己責任でお願いします。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。


おかわりエンジンの分解ができて各部のすりあわせなどの修正ができたのでこれから組み立て編です。

漂流号のエンジンからカムシャフトを取り外します。
使える部品で、状態の良い物を選んで組み立てていきます。

P1380028.jpg

カムシャフトはおかわりエンジンよりもかなり程度が良いので漂流エンジンから部品取りです。
オイルが切れるとすぐに傷む部品ですから。
同様にロッカーアームも一式漂流エンジンから移植。

外したカムシャフトに新しいオイルシールを取り付けてヘッドに装着。
P1380036.jpg
ベアリングのガタが増える可能性があったから気になっていたけど、セットしてみたら問題有りませんでした。
(^。^;)ホッ

次に「バルブステムシール」の取り付け。
P1380039.jpg

この部品はタペットバルブのすき間からオイルが吸い込まれて燃焼室に入るのを防ぐための物です。
このシールが傷んでオイルを止められなくなるとバルブのすき間を通ってオイルが燃焼室に入って燃えてしまいます。
この状態になるとマフラーから白煙を吹くようになります。
これを「オイル下がり」と言います。
昔の車はよくこんな状態になってたんだけど、最近は部品の品質向上であまり見かけなくなりました。
アイドリングの時に白煙が多くてアクセルをふかした時に白煙が少なくなるのが特徴。
P1380046.jpg
ステムシールのセット完了。
P1380049.jpg
カムシャフトにはモリブデングリスを塗っておきます。
エンジンが掛かるまでの数秒間はオイルが十分に回っていないためにオイル不足で焼き付きを起こす可能性があります。
その不安を解消してくれるのがモリブデン系のグリス。しかも柔らかめの物。
これを塗っておくだけで囓りが防げるはず。

P1380056.jpg

カムシャフトの押さえの板と、タイミングベルトカバーを取り付けます。
P1380058.jpg

カムプーリーを取り付けます。
位置決めのピンがありますからそれを合わせて取り付けします。
P1380060.jpg

次の日は日曜日で、ひたすらエンジンをいじる予定なので今日はここまで。
(^▽^笑)


雑所得
2013.03.15(金曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
もしまねをされる場合は自己責任でお願いします。
って、今時自分でエンジンばらす人は少ないわな。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。m(__)m

またもやダラダラ長文ですが各部の調整になってきました。

バルブのすりあわせをして当たり面が出た所です。
P1370995.jpg

左のバルブが加工前、右が加工後です。
これぐらいの加工が出来てたらいいと思うんだけど。
まあ、練習ってことで進めます。

パコパコとバルブのすりあわせがなんとか完了。
エアラッパーという機械ですりあわせするのはある意味当然なのかも。
すんごく手が疲れました。
(;^_^A アセアセ

インテークの穴をみている時にふと気がついた。
あれ?もしかしてインテークの穴よりもヘッドに開いている穴の方が小さいんでないかい?
古いガスケットを当ててみるとインジェクター側の切り込みが明らかに少なくなっています。

気にしなければそれでも良いんだろうけど気になりだしたら直さないとずっと気にするのでミニルーター出してきてチュイ〜ンと削っちゃいます。
P1380013.jpg
インテークの右側は削った後。
左側が削る前です。
これでどのぐらいの効果があるのかは分からないけど、まあ、気分的には良いのでこうします。(笑)
後はちょこちょこと内部のでこぼこを少し均す程度に削って本日は終了です。
次から組み立てに入れるかな?(^^ゞポリポリ



政策金利
2013.03.14(木曜日)

この辺まで来るともう絶対ほとんどの人が必要ない記事になってる気がするんだけど、漂流工房の作業記録と言うことでそのまま進めちゃいます。
ご了承くださいませ。m(__)m


バルブのスラッジがまあまあきれいになったので今度は「バルブラッパー」(通称タコ棒)で、バルブのすりあわせです。
とはいえ、私自身も正しいやり方を教わった訳ではないので自己流&見よう見まねなんですが。(笑)

タコ棒は木の棒の先にゴムの吸盤が付いていてバルブをくっつけて回しながらバルブを打ち付けてバルブの当たり面かきれいに当たるようにすりあわせをする道具です。

元々動いてたエンジンで、そのバルブが付いていた場所に戻すからそんなに気密が悪いとは思えないのでバルブコンパウンドでバルブの当たり面のゴミや汚れが取れれば十分です。
それにレーシングカーのエンジン作ってる訳じゃないですから。

する合わせ加工前のEXバルブ(排気バルブ)。
元々の当たり面がうっすらと見えてます。
P1370957.jpg

このバルブに「バルブコンパウンド」を塗りつけます。
P1370964.jpg

ヘッドの正しい位置にセットしてタコ棒をバルブにくっつけます。
P1370966.jpg

回しながらパコパコと打ち付けるようにして当たり面をすりあわせます。
P1370967.jpg


と。言葉で書くと簡単なんだけど、私自身が下手なので数回でタコ棒が外れて付け直すというめんどくさいことをやってました。
タコ棒には何も付けずにバルブに押しつける方がうまくいきます。
気密をあげるためにオイルを塗ったりすると逆にそのオイルで滑ってバルブから離れちゃいます。
クリーナーで拭きながら作業するのが一番やりやすかったですね。

P1370977.jpg


こんな風に当たり面ができればオッケーです。
まだ少しカーボンをかんだ後がありますがこの位でやめておきます。

排気側6本やったら疲れちゃったので今日はここまで。
次は吸気側6本が待ってるなぁ。(^^ゞポリポリ


ゴールドカードについてくる特典
2013.03.11(月曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。


取りあえず前回ヘッドブロックがきれいになったのでヘッドに組み込む機能部品、タペットバルブのクリーニングです。

タペットバルブ(キノコ弁)は、エンジン内部に混合気(空気とガソリンが混ざった物)や燃焼した後の排気ガスを出し入れするために重要な働きをしているバルブです。
一つのシリンダーに対して吸気のバルブと排気のバルブが各一つずつ有ればエンジンとしては動くのですが、漂流号のエンジンEF-ES型では一つのシリンダーに吸気2本、排気2本の4バルブエンジンになっています。
ついでに言うと3気筒エンジンなので3X4=12本バルブがあります。
昔は4バルブって高性能エンジンだったんだけど今じゃ普通のエンジンですねぇ、
(^^ゞポリポリ

タペットバルブは高温高圧にさらされるのでどうしてもガソリンが燃えた後のカス(カーボン)が付着してしまいます。
これをほおっておいても良いことは何もないのできれいに汚れをおとします。
クリーニング前
P1370941.jpg

手でごしごしやるのは面倒なので電気ドリルにセットして一気に磨いちゃいます。

ちゅい〜〜〜〜〜〜ん
P1370902.jpg




クリーニング後
P1370940.jpg

まあまあきれいになりました。
吸気6本、排気6本の合計12本、全て磨いて本日は終了。



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